韓国の産後ケア文化は、出産後のママの体を完全に回復させるための至れり尽くせりな環境が整っています。
日本でも韓国の産後ケア施設は「天国のような場所」としてSNSを中心に大きな注目を集めています。
この記事では、多くのママが利用する「産後調理院」の具体的なサービス内容や、気になる最新の費用相場を詳しく解説します。
この記事では、韓国の先進的な産後ケアの全貌と、日本で同様のケアを受ける方法を解説します。
韓国の産後ケア施設「産後調理院」とは?
韓国は「産後の肥立ち」を最も重要視する国です。
産後調理院は出産直後のママの8割以上が利用する必須文化
韓国では出産後、ママの約8割以上が産後調理院という専門施設を当たり前のように利用します。
韓国には「産後のケアを怠ると一生体に不調が残る」という強い共通認識があるためです。
産後調理院は病院を退院した直後から約2週間の滞在が一般的です。
実家に頼る日本の里帰り出産とは異なり、専門スタッフが赤ちゃんのお世話を24時間体制で代行してくれるのは、とてもありがたいですね。
施設タイプと近年注目される「産後ケアハウス」の特徴
産後ケア施設には、ホテルのような民間施設から自治体が運営する公的な施設まで、多様な選択肢が存在します。
近年は従来のホテルのような大規模施設だけでなく、プライベートを重視した「産後ケアハウス」と呼ばれる小規模でアットホームな施設も注目されています。
個人のプライバシーや感染症対策への意識が高まったことが理由です。
静かな環境でリラックスしたいママや、家族との時間を大切にしたいママから高い支持を得ています。
韓国の産後調理院はいつから始まった?
韓国の産後調理院は、1996年10月に初めて開院して始まりました。
その後、1999年9月末までに施設数が徐々に増えますが、2000年の利用率は10%でした。
現在では利用率が85%以上になっています。
至れり尽くせり!産後調理院のサービス内容と「産後の食事」
24時間体制の赤ちゃんとママのケア
産後調理院では、24時間体制の徹底した赤ちゃんケアと、ママ向けのプロによる心身のサポートが提供されます。
💡ママは孤独を感じることなく回復に専念できるのがポイント
- ママが夜間にしっかり睡眠をとって体力を回復できる
- 助産師による個別の母乳指導
- 骨盤矯正、むくみを取るための専門エステマッサージなどが用意されている
- 沐浴指導や調乳レッスン
なぜ毎日食べる?「産後のわかめスープ」に隠された秘密
韓国の産後調理院では、毎日必ず「わかめスープ」が食事に登場します。
わかめには、出産によって失われた血液を補い、母乳の出を良くする栄養素が豊富に含まれているためです。
韓国では古くから「産後はわかめスープを飲むもの」という伝統があります。
水分補給とミネラル摂取が同時にできるため、韓国の産後ケアにおいて欠かせないシンボルとなっています。
1日6食?!豪華で栄養満点な「韓国・産後の食事」のリアル
産後調理院での食事は、1日3回のメインの食事と3回のおやつを合わせて計6回提供されるのが一般的です。
出産で消耗したママの体力を急速に回復させ、質の良い母乳を作るためには、こまめな栄養補給が必要だからです。
食事のメニューは管理栄養士によって計算されており、ママの体力回復と質の良い母乳を作るために、タンパク質や野菜をふんだんに使った豪華な韓国料理が並びます。
おやつには、新鮮なフルーツや手作りの伝統餅、体に良い漢方茶などが提供されます。
💡食事とおやつは産後調理院に滞在するママたちの大きな楽しみの一つです。
【2026年最新】韓国の産後ケア施設にかかる「費用」の相場
一般的な民間の産後調理院:2週間の費用相場
2週間分の個室宿泊代、1日6回の食事代、24時間の新生児ケア、基本的なマッサージや育児講座の受講料がすべて含まれています。
地方(安い所)の産後調理院:200~350万ウォン(日本円で約20~35万円)
プレミアム産後調理院:400~800万ウォン(日本円で約40~80万円)
ホテル型VIP産後調理院:1000万ウォン以上(日本円で約100万円~)
💡多くの韓国の家庭で必要不可欠な支出として捉えられています。
格差が激しい?江南(カンナム)などの超高級セレブ施設の費用
ソウルの江南(カンナム)エリアなどにある超高級な産後調理院では、2週間の費用が1,500万〜4,000万ウォン(日本円で約150万〜400万円以上)に達します。
え~っ💦
💡一般施設との費用の格差は現地でも社会ニュースになるほど大きく取り上げられました。
- 芸能人や実業家などのセレブ層がターゲット
- ホテルのスイートルーム並みの設備と一流のサービスを提供
- 完全個室でのプライベートエステ
- 最高級のオーガニック食材を使った食事が提供される
- 医師が定期的に巡回する医療体制
予約殺到!自治体が運営する「公共産後調理院」の費用
韓国の自治体が運営する「公共産後調理院」の費用は、2週間で約150万〜170万ウォン(日本円で約15万〜17万円)と民間の半額以下に抑えられています。
少子化対策の一環として、経済的な負担を軽減するために政府や自治体が費用を補助しているためです。
公共施設であっても、専門スタッフによる赤ちゃんケアや栄養管理された食事など、民間に劣らない質の高いサービスが受けられます。
しかし、公共産後調理院は全国的に施設数がまだ少なく、予約が非常に困難です。
利用者のリアルな声!韓国・産後調理院の口コミ
韓国の産後調理院の良い口コミ
- 夜にしっかり眠れたおかげで体力が驚くほど回復した
- 同じ時期に出産したママ友ができた
💡施設内で開催される育児講座などを通じて、同じ時期に出産したママ友の仲間を
「チョドン(調理院同期/略語で調同)」と呼びます。
韓国の産後調理院の悪い口コミ
- 費用が高く家計への負担が大きい
- 母子同室の時間が少なくて、退院後に急に1人で育児をするのが不安
調理院同期(略して調同/チョドン조동)とは?
韓国人の知り合いに(調同/チョドン)という言葉を教えてもらいました。
韓国のブログやSNSでは(調同/チョドン)が活発にアップされているそうです。
せっかくですので、解説しますね。
調理院同期(調同/チョドン)の概要
韓国には『調理院同期(調同/チョドン)』という言葉があり、産後調理院で知り合ったママ友コミュニティを指します。
韓国での「人生において最も強力な4大同期(繋がり)」
1.同期(ハクチョン): 学校の同期
2.軍隊同期(クンドン): 兵役時代の同期
3.入社同期(サドン): 会社の同期
4.調理院同期(チョドン): 産後調理院の同期
💡現代の韓国人女性にとって「調理院同期」は人生の強力なネットワークとされています。
一生モノの友達(ママ友)になるケースが非常に多いのが特徴です。
現地韓国人ママたちの具体的な「チョドン」活動内容
産後調理院の中にいる時から退院した後まで、韓国のママたちは以下のように非常に活発に交流しています。
- カカオトーク(チャットアプリ)でのグループ作成
- 産後調理院に滞在している段階で、グループチャット(チョドン部屋)を作成
- 退院後も、仲間同士でリアルタイムの育児相談
- 愚痴を言い合える命綱のような場所
- 記念日の「共同スタジオ撮影(チョドン撮影)」
- 生後50日、100日、1歳などの節目に、同期の赤ちゃんたちを集めて同じ衣装を着せ、写真スタジオで集合写真を撮るのが定番のイベント
- SNSに「#조리원동기(調理院同期)」のハッシュタグをつけて投稿することが一種のステータス
- 定期的な「チョドン会(オフ会)」の開催
- キッズカフェやベビーカーで集まれるファミリーレストラン、お互いの家で行き来する「チョドン会」が定期的に開かれる (楽しそう!)
- 共同購入(お買い得情報のシェア)
- 粉ミルク、おむつ、おもちゃなどの情報をシェア
- ネットでまとめ買い(共同購入)をして安く手に入れる
日本と韓国の産後ケアの違い&日本で同じケアを受けるには?

私の娘の一人目の出産は我が家で里帰り出産しました。(後ろ姿のバーバ=私)
しかし、二人目の出産後は上の子の世話もあり、里帰り出産はできませんでした。
「母体の回復」を最優先する韓国と、里帰り文化が中心の日本
| 比較項目 | 韓国(産後調理文化) | 日本(一般的な現状) |
| 産後 | 「母体の完全回復」 が最優先 | いきなり育児のスタート |
| 一般的な利用率 | 約8割以上が施設を利用 | 自宅へ直帰、または実家へ里帰りが主流 |
| 夜間の対応 | 基本は新生児室に預けてママは熟睡 | 3時間ごとに授乳し、ママはいつも睡眠不足 |
| 周囲の意識 | 「産後は絶対に無理をしてはいけない」 | 「早く育児に慣れなきゃ」と無理するしかない |
韓国では産後調理院という施設があり、産後のケアに集中できます。
一方、日本では出産を終えたほとんどの女性は、退院後に育児がスタートしますよね。
夜も通しで寝ることができずに、心も身体も余裕がありません。
私の出産後のいちばんの夢は、朝まで寝ることでした。
友達は、夜に寝ることができず後頭部に円形脱…😢
当時、出産後に産後調理院のような夢のような施設があったら、どんなに楽だったでしょうか。
日本で話題の「産後ケアホテル」の費用
最近の日本でも、韓国の産後調理院をモデルにした民間の「産後ケアホテル」が登場し、注目を集めています。
日本の産後ケアホテルは、1泊3万〜10万円前後が一般的な相場です。
日本国内ではまだ施設数と利用者が少なく、特別な贅沢プランと思われがちですよね😭
それでも、ホテルのような上質な空間で24時間の赤ちゃんケアやプロの授乳指導を受けられるため、「自分へのご褒美」として利用を希望するプレママが増加しています。
日本の自治体の「産後ケア事業」を賢く使う方法
少子化対策の一環として各自治体が実施している「産後ケア事業」を活用するのが最も賢い方法です。
例:相模原市の産後ケア事業
妊娠中からお住まいの市区町村の窓口やウェブサイトで条件を確認し、早めに申請しておくことをおすすめします。


まとめ
韓国の産後ケア施設「産後調理院」は、ママの体をいたわる素晴らしい文化と至れり尽くせりのサービスが詰まった場所です。
最近では、費用が上昇傾向にあるという記事を見ました。
それでも、出産費用と産後調理院の費用は、必要な出費として考えているようです。
日本でも産後ケアホテルや自治体の補助事業が徐々に充実してきています。
これから出産を迎えるママは、パパにも理解してもらいながら、ぜひ周囲やプロの手を借りて、無理のない幸せな育児のスタートを切ってほしいと思います。

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